このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第275回 番組審議会
- ●開催日時
- 平成30年7月31日(火)午後3時30分~4時30分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- 『拉致と言えなくて ~寺越さん母子の55年~』
平成30年5月30日(水)深夜27時15分~28時10分 放送
(平成30年5月31日(木)午前3時15分~4時10分 放送)
●意 見(要旨)
○寺越事件とは武志少年と2人の叔父が漁に出て、そのまま消息を絶ったことが発端。真相不明の部分が多いが、全体を考察してのナレーションが見事。
○55年を経過して再会した親子の情愛と、立場のもたらす苦衷の切なさが胸を打った。
○内容を克明に、丹念に記録することが、最も事実を雄弁に語ると感じた。非常に質の高い番組である。
○国交のない国の実像が数々の映像で示される。制作者の息の長い取材に感心した。
○番組の放送が深夜であったことが残念。多くの人が見られる時間帯に放送してほしかった。
○武志さんが現場の作業職から事務職となり、労組の幹部となった。かなり特殊な事例と思われるが、その理由を知りたかった。
○『拉致と言えなくて』のタイトルが、友枝さんの体験であり、全体を物語っている。この姿勢で今後も報道を続けてほしい。
○映像の力、声の力をあらためて実感した。言葉の端々に友枝さんの素直な感情と武志さんの複雑な表情が現れる。カメラが逃さず捉えていたのは優れた編集の技術だと思った。
○この番組を見て謎は深まるばかり。謎の多い、意見が多いのはいい番組と言える。いろいろなことを思わせてくれる意味で大変良かった。
【出席者】
根本 博、神谷ますみ、石川 憲一、林 隆信、永井 由佳里、吉田 仁、山口 正雄、直江 学美
(以上審議委員、順不同)
黒河内 豊、築田 和夫、菅沼 直樹、大久保 正晴、本 秀一、金本 進一、小西 金宗
(以上テレビ金沢)