このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第276回 番組審議会
- ●開催日時
- 平成30年9月27日(火)午後3時30分~4時30分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- 『自閉症のイラストレーター・松元伸乃介さん×大阪芸術大学』
平成30年8月26日(水)11時27分~12時27分内 約15分間放送
●意 見(要旨)
○イラストレーターと芸大の学生とのコラボのなかで、イラストレーターが唯一発した言葉が「すごい」。それを聞いた後に学生のアイデアが続出するのは不思議で、良い交流ができている証拠だと思った。
○番組に取り上げた自閉症の人が芸術の面で活躍する。産学連携で、それを支える仕組みが基本のコンセプトになっている。テーマの設定が重要だと思う。
○非常に分かりやすい番組だが、自閉症の人の自立を助けるというゴールにどれだけ近づいているかが疑問。番組の中では分からなかった。
○主人公の堂々とした体つきと、繊細で柔らかい動物のイラストとのギャップが面白い。テレビで紹介する対象としてはうってつけである。
○24時間テレビの1コーナーで、中身を凝縮した作品。もう少し時間を取って作り込んだものを見たかった。
○今の社会で求められている多様性と共生のあるべき姿を見せてくれた作品だと思った。
○自閉症・天才イラストレーターという画面の文字情報に違和感を覚えた。自閉症の人は、芸術や感性の部分で特殊な能力を持っているという部分だけが独り歩きをしないだろうか。
○番組はできた親、才能のある子という部分にフォーカスしすぎていて、若干きれいすぎた構成になっているきらいがある。
○番組のメインテーマは、産学連携による可能性の広がりだった。それをさらに広げるうえで、メディアが加わることが重要だと思う。
【出席者】
根本 博、神谷ますみ、林 隆信、永井 由佳里、吉田 仁、山口 正雄、直江 学美
(以上審議委員、順不同)
黒河内 豊、築田 和夫、菅沼 直樹、大久保 正晴、本 秀一、石動 知穗、小西 金宗
(以上テレビ金沢)