このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第293回 番組審議会
- ●開催日時
- 新型コロナウイルス感染拡大防止のため本社(役員会議室)での開催を中止とし、委員のリポート提出・公開(5月29日締切)をもって本審議会の代替とする。
- ●議 題
- 『壁の学校』
令和2年4月25日(土)午前10時30分~11時25分放送
●意 見(要旨)
○厳しい状況を乗り越えて一人前の職人となる最初の過程を通過し、やがて社会に必要な人材に育っていく姿をつぶさに見ることができた。
○新人の受講態度(座学)に最初は不安を覚えたが、鼠多門の修復作業や就職見学会で高校生に教える姿、職人としてのやる気や自覚が垣間見え、彼らの将来に期待が高まった。
○新人を温かく見守り教える、上司の姿は大変素晴らしかった。負のスパイラルに陥った場合の人材育成こそ、上司の力量が試されるものと考えられる。
○金沢に残る町家や文化財を維持していく為には専門の職人の技術が不可欠だと感じた。その職人の世界に身を投じた若い世代に期待したい。
○城下町に息づく歴史と文化を背景にして職人を描いた番組は、金沢の放送局ならではの意欲的な取り組みとして注目できる。
○訓練校側も企業側も、こころを込めて次の世代の職人を育てることを怠らず、誇りにしているということが理解できた。
○左官を目指す10代の女性たちが前向きに将来を語る姿などを映し出し、見ていて明るい気持ちになった。
○新人の表情を見て「目が変わった」瞬間が印象的だった。目がすべてを物語っていて、映像の力と撮影する側の意図が活きていた。
○年度が改まって次の新人たちが入社し、訓練が始まる場面があったが、卒業の場面で終わっていたほうが良かったと思う。
【出席者】(すべて書面参加)
根本 博、髙島 茂樹、石川 憲一、能木場 由紀子、林 隆信、高見 俊也、永井 由佳里、
石井 利尚、直江 学美(以上審議委員、順不同)