このページでは、テレビ金沢の番組審議会の模様をお知らせしています。
審議会は、番組の質の向上などを図るために、放送法で設置が決められているものです。
第317回 番組審議会
- ●開催日時
- 令和4年10月28日(金)午後3時30分~4時30分
- ●場 所
- テレビ金沢 会議室
- ●議 題
- 「石川県内で記録的大雨」
「となりのテレ金ちゃん」県内ニュースにおける一連の報道
令和4年8月4日(木)ほか 午後6時15分~放送
24時間テレビ「いつものあの人たちに会いたい!」
令和4年8月28 日(日)午前11時24分~放送
●意 見(要旨)
○当日、翌日、一週間後、一カ月後、二カ月後と二カ月間の災害の動きを追跡しながら視聴者に伝える手法は、他局には見られなかった。テレビ金沢の強みといえる。
○近年の災害多発を踏まえ、避難情報を5段階の警戒レベルを用いて伝えることになっている。5~1の連携が見られない点が気になった。
○内閣府は、災害警戒レベルを5段階に色分けしている。最高の5は黒、4は紫、3は赤、2は黄色、1は白。「真っ赤な雨雲」アナウンスは誤解を招く。
○同じ場所、同じカットで定点観測のように映像が流れる。連続的に見ることで、いかに4日の状況が異常だったか強く感じられる表現がよい。
○テレビ金沢による報道は地域の人々に危機感を伝えつつ、過剰に不安をあおらず適切な行動を促すようで、効果的であり適切な内容だった。
○最初は小松市近辺の取材が中心だったが、志賀町海岸の驚くほどの流木の積み重なりは,土地の人もかつてなかったと。自然の力に脅威を感じた。
○画像を見ながら、改めて水害対策を考えさせられた。梯川では河川改修を行っているが、整備率はまだ50%。一刻も早い整備が望まれる。
○24時間テレビで、被害の大きかった小松中海地区でパン屋を営む女性店主にスポットを当てる。自身も被災者でありながら無償でパンを配っていく。笑顔が印象的だった。
○「北國新聞」に料理レシピを連載しながら、中海の住民を励ますしもおきさんを紹介し、硬軟自在に災害を捉える報道姿勢は高く評価できる。
○この番組は全体として災害報道の基本を守り、必要不可欠な情報が流されていたと思う。
【出席者】
根本博、石川憲一、能木場由紀子、林隆信、幸内康、髙島茂樹 [書面]、永井由佳里 [書面]、坂野洋一 [書面]
原田哲哉、松本和也、佐藤政治、辻雅由、松原尚矢、北尾美和(以上テレビ金沢)