本両寺のモチノキ
本両寺のモチノキ (能登町指定天然記念物) 能登町小間生ル14 本両寺
幹周451センチ(4.51メートル) 樹高12メートル 樹齢不明
(石川県巨樹の会企画・編集「改訂 石川の巨樹・巨樹林ガイド」より)
小間生(おもう)は能登町の北部に位置し、多くが森で占められている。町村合併の前は村役場だった能登町柳田庁舎からは、県道26号を東南の珠洲方向に約230メートル行き、石井交差点で左折する県道26号をそのまま2.4キロほど道なりに進んで町野川に掛かる橋を渡ると小間生となる。本両寺へは、橋を渡ってすぐの交差点を右折、直ちに左折して約50メートル行くと道が二又に分かれており、右の林の中に入る坂を更に上がっていくと到着する。
モチノキは本堂の裏庭にある。町の天然記念物(旧柳田村)に指定されているのは並んだ2本のモチノキだが、環境省の巨樹・巨木林データベースにあるのは、この太い方の1本だけ。モチノキは、樹皮から鳥黐(トリモチ)を作ることが出来ることから名前の由来となったそうだ。寒気の強い内陸では育ちにくいとされているのも係わらず、この地でここまでの巨樹となるには、いかほどの年月を要したことであろう。寺の建屋と比べると傾いているのが分かるが、保護のための措置が施されており、樹勢は良さそうだ。